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共通テスト第1日程と第2日程の選択について

ラジオ

↑ラジオでも同じ内容を話しています
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以下、ラジオと同じ内容です

共通テスト第1回はコロナの影響を考慮して、第1日程と第2日程の2つから選べることになっています。
(特例追試験もありますが、それは今回は触れません)
最初にくれぐれも注意して頂きたいのですが、この内容はこれを書いている時点(2020年7月)での話であって、これから出る情報によっては変わる可能性が十分にあります。

結論

結論は第1日程をおすすめします
おすすめというか、第一日程一択くらいの勢いです。

なぜ?

理由はいくつもありますが、納得感がありそうな順に書いていきます。

【理由1】結果に対する批判の数(問題のレベルの点で)

第1日程と第2日程だと、客観的にみれば明らかに第2日程で受ける方が有利ですよね。
なにしろ共通テストが実際に行われるのは今回が初めてですから、もし後にある第2日程の方で出願すれば、第1日程のテスト後にその傾向をしっかり分析して第2日程に挑むことができます。
だとすると、第2日程の方を難しくせざるを得ません。
問題をつくる側としては同じレベルでつくるのが理想ではあると思いますが、実質それは難しいのでどちらかがやや難しいという形にならざるを得ません。
その場合にもし最初にある第1日程の方が、後の方の第2日程よりも難しいとなると、批判の嵐になることは明らかです。
そのため第1日程の方が難しい(第2日程の方が簡単)という評価はなんとか避けようとするはずです。(後半の方が簡単となると、期間も長く傾向も分かるダブルの意味で準備がしやすい方が簡単なんておかしい!となるので)
この点から第2日程の方を難しくする可能性が高いです。

*いやいやそんなばらつき無いように、問題つくる側も頑張るでしょと思われた方もいらっしゃると思いますが、センター試験の平均点は同じ教科でも年によって(100点換算で)15点〜25点のばらつきがあることは少なくありません。

【理由2】結果に対する批判の数(受験者数の点で)

(この項目は大きく外れる可能性があります)
さらに受験者数についてですが、おそらくほとんどの受験生が第1日程を選択するはずです。
似たようなケースで、2010年にインフルエンザで追試が選択できるよう措置がとられたのですが、実際に追試を選択した受験生はほとんどいませんでした。
もし運営側の大学入試センターが、同じ状況、つまり第2日程の受験者数が少ない状況を見込んでいるとすれば、第2日程の方を難しくする可能性は高くなると思います。(第2日程がとても難しい場合にも批判の数そのものが少ないことになるので)

【理由3】(国公立大志望の人)2次試験までの期間が短くなる

国公立志望の人は、2次に記述がある人が多いと思いますし、理系の数学は数学IIIが範囲として追加されるなど、範囲そのものが広くなる人が多いです。
共通テストの日程を後ろにずらすと、単純にこの2次試験対策の期間も短くなります。
ここは配点とのバランスも考える必要がありますが、2つ先の【理由5】「第1日程の共通テストをみて対策してもそんなに点は上がらない」とセットで考えて頂ければと思います。

【理由4】(私立大志望の人)本試験までの期間が短くなる

私大志望の人は、本試験が1月下旬ごろから本格的に始まり、2月の上旬にはピークになります。
多少の日程調整はされると思いますが、第2日程が1月30日、31日ということから、その後の出願大学選定、出願手続き、対策など、ばたばたすることは避けられないはずです。
また、国公立より先に試験があるので、国公立志望の方以上に各大学の対策にかけられる時間が減ってしまいます。

【理由5】第1日程の共通テストをみて対策してもそんなに点は上がらない

試行問題という形ではありますが、どういう問題が出るかは既に発表され、また各予備校が予想問題をたくさん出してくれているます。この状況を踏まえると、第1日程の問題を見て傾向がバシッと分かったところで、大幅な点数アップは見込めないのではないかと思います。

第1日程と第2日程の間の期間は2週間です。
日々頑張っている受験生なら分かると思うのですが、(上に書いたような対策をした上で)実際の問題を見たところで、大幅な点数の向上を見込むのは難しいです。
もちろんそれなりには上がりますが、これまで書いたような難化の可能性、2次・私大対策にかけられる時間の減少などの点から考えてそれだけのメリットは無いのではないかと思います。

【理由6】判定システム等のスケジュール

共通テストを受けた後は、自己採点をしてから各予備校に自分の点数を送って、全国から集めた点数をもとに合否の可能性を判定してもらいます。
それを見ながらこの大学だったら行けそうとか、ここは勝負になるけど無理ではないからチャレンジしてみようとか、話し合いながら受験校を決めます。

この判定が見れるようになるのに、大体提出してから1週間ぐらいかかります。
今年は特別な状況だからと言っても、どんなに急いでも5日くらいはかかるはずです。
そうなると、その結果が出るのは2月5日〜2月8日ごろということになり、判断もろもろ含めて後ろ倒しになっていきます。

2次対策・私大対策にかけられる期間が短くなるのは考えている方も多いと思いますが、こういった判断の部分まで全体的に後ろにずれ込んでいくことは、意外と見落としがちだと思うので意識的に覚えておきたいところです。

【理由7】周りが第1日程の感想を話している中で共通テスト対策に集中できるか

上にも書きましたがおそらく、第1日程の方を受ける人が(周りにも)多いはずです。
例年、センター試験終わった週は開放感からどうしても浮き足だった雰囲気が漂います。そんな中で自分だけ着々と共通テストに向けた勉強をするというのは相当な精神力がいるはずです。

それでも第2日程を受けたいという人へ

「いやでも....」と何かひっかかることがある人は、気軽に相談してください。迷いは解消できるなら解消しておいた方がいいと思います。
そして何より、その迷いを吹き飛ばせるくらい、夏期講習がんばって勉強しましょうー!!

最初にも書きましたがあくまで書いている時点での考えなので、これから新たに加わる情報でここで書いていることが変わるかもしれません。
その場合にはまた出来るだけはやくお知らせします。
もし周りに第2日程を受ける人が多いという方は早めに教えてください。

最終更新: 2020/07/29 23:22