1.5 TypeScriptの型システムについて
前回、TypeScriptのクラスとそのconstructorについて学びました。今回は、TypeScriptの型システムについて詳しく見ていきましょう。
1.5.1 型とは型とは、変数や関数の戻り値、引数などが取りうる値の種類を指します。TypeScriptでは、JavaScriptの動的型付けに加えて、静的型付けの機能を提供しています。これにより、コードの品質を向上させるだけでなく、開発者の生産性も向上します。
1.5.2 基本的な型TypeScriptでは、以下のような基本的な型が提供されています。
-
number
: 数値型。整数や浮動小数点数を表すことができます。 -
string
: 文字列型。テキストを表すことができます。 -
boolean
: 真偽値型。true
またはfalse
の値を表すことができます。
これらの型を使用して、変数を宣言することができます。
let age: number = 25;
let name: string = 'John Doe';
let isAdult: boolean = true;
1.5.3 関数の型
関数に対しても型を指定することができます。関数の型は、引数の型と戻り値の型から構成されます。
function greet(name: string): void {
console.log(`Hello, ${name}!`);
}
上記のコードでは、greet
関数はstring
型の引数を1つ取り、何も返さない(void
型)ことを示しています。
オブジェクトに対しても型を指定することができます。オブジェクトの型は、そのプロパティの型から構成されます。
let person: {name: string, age: number} = {
name: 'John Doe',
age: 25
};
上記のコードでは、person
オブジェクトはname
プロパティがstring
型、age
プロパティがnumber
型であることを示しています。
以上が、TypeScriptの型システムについての基本的な説明です。次回は、TypeScriptの高度な型について学んでいきましょう。