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jQueryからTypescriptへ 7

1.5 TypeScriptの型システムについて

前回、TypeScriptのクラスとそのconstructorについて学びました。今回は、TypeScriptの型システムについて詳しく見ていきましょう。

1.5.1 型とは

型とは、変数や関数の戻り値、引数などが取りうる値の種類を指します。TypeScriptでは、JavaScriptの動的型付けに加えて、静的型付けの機能を提供しています。これにより、コードの品質を向上させるだけでなく、開発者の生産性も向上します。

1.5.2 基本的な型

TypeScriptでは、以下のような基本的な型が提供されています。

  • number: 数値型。整数や浮動小数点数を表すことができます。
  • string: 文字列型。テキストを表すことができます。
  • boolean: 真偽値型。trueまたはfalseの値を表すことができます。

これらの型を使用して、変数を宣言することができます。

let age: number = 25;
let name: string = 'John Doe';
let isAdult: boolean = true;
1.5.3 関数の型

関数に対しても型を指定することができます。関数の型は、引数の型と戻り値の型から構成されます。

function greet(name: string): void {
    console.log(`Hello, ${name}!`);
}

上記のコードでは、greet関数はstring型の引数を1つ取り、何も返さない(void型)ことを示しています。

1.5.4 オブジェクトの型

オブジェクトに対しても型を指定することができます。オブジェクトの型は、そのプロパティの型から構成されます。

let person: {name: string, age: number} = {
    name: 'John Doe',
    age: 25
};

上記のコードでは、personオブジェクトはnameプロパティがstring型、ageプロパティがnumber型であることを示しています。

以上が、TypeScriptの型システムについての基本的な説明です。次回は、TypeScriptの高度な型について学んでいきましょう。

最終更新: 2023/07/16 02:21