理解しました。等差数列ではない階差数列の具体例をお求めのようですね。それでは、非等差数列から階差数列を作る例をご紹介します。
数列 {1, 4, 9, 16, 25, ...} を考えてみましょう。この数列は各項がその項の番号の二乗(1^2, 2^2, 3^2, 4^2, 5^2, ...)となっています。これは等差数列ではありません。
この数列の階差数列を求めてみましょう。2項目と1項目の差(4-1)、3項目と2項目の差(9-4)、4項目と3項目の差(16-9)、5項目と4項目の差(25-16)をそれぞれ計算すると、階差数列 {3, 5, 7, 9, ...} を得ることができます。
この例からもわかるように、階差数列は元の数列の「変化の度合い」を示しています。この階差数列は等差数列となっており、その差が2となっています。これは元の数列が二乗数であることを反映しています。
このように、階差数列は数列の性質をより深く理解するための重要なツールとなります。特に、元の数列が非等差数列である場合でも、その階差数列が等差数列となる場合があります。そういった場合、階差数列を用いて数列の一般項を求めることが可能となります。